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江藤拓農水相「コメ買ったことない」発言の波紋と更迭問題の全容

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最近、江藤拓農林水産相の「コメ買ったことない」発言が大きな波紋を呼んでいます。コメ価格の高騰が続く中での発言だけに、消費者や農家からの反発は想像以上に大きく、政権にとっても大きな打撃となっています。

この問題、いったい何が起きたのか、そして政治的にどのような影響があるのか、詳しく見ていきましょう!

目次

江藤農水相の問題発言とは?

事の発端は2025年5月18日、佐賀市で開かれた自民党佐賀県連の政治資金パーティーでの江藤農水相の発言でした。

「私はコメは買ったことがありません、正直。支援者の方々がたくさんコメをくださる。売るほどあります、私の家の食品庫には」

さらに、支援者から受け取ったコメについて「わざとじゃないですけども、いろんなものが混じっている。黒いやつとか石とか入っている」とも発言。

江藤拓農水相が佐賀市の政治資金パーティーで発言している様子この発言が飛び火したのは、現在コメ価格が高騰し、多くの消費者が買い物に苦労している時期だったから。全国のスーパーでのコメの販売価格は、政府が備蓄米の放出を始めた後も、去年の同じ時期の2倍程度の高値が続いているんです。

そんな状況で、コメ政策のトップである農水相が「買ったことない」「売るほどある」と発言したことに、国民の怒りが爆発したというわけです。

農家や消費者からの強い反発

この発言に対して、農家や消費者からは厳しい声が相次ぎました。

佐賀県内でコメ作りをしている60代の男性農家は「ばかたれ。更迭やね。農家の痛みを分かっとらん」と憤り、「朝から晩まで農家をしてみろと言いたい。爪の奥に泥を詰めて働けば、少しは苦労の分かるとじゃなかですか」と語っています。

コメ農家が田植えの準備をしている様子宮崎県延岡市のコメ農家、大神玄暉さん(54)も「農家の苦労も、消費者の暮らしも分かっていない、国民心理を逆なでする無神経なもの」と発言を非難。

昨年はコメが不作で、自宅では古米を節約しながら食べているといいます。通販サイトでは規格外のくず米を「鶏のエサ」と明示して売るが、「それすら『食べられるか?』と質問が来る。ノーと言うが、それだけ困っている人がいる」と語りました。

東京・新橋のスーパーで買い物をしていた無職の方は「偉い人は庶民の感覚がわからない」と批判しています。

江藤農水相の釈明と謝罪

批判が殺到した翌日の5月19日、江藤農水相は記者団に対して釈明しました。

「玄米でもぜひ消費者の方々には手に取ってほしいということを強調したかったのでそういう言い方をした」

実際には定期的にコメは買っていると説明し、「私の実態と違うような言い方をしてしまってお騒がせしてしまったことは大変遺憾に思っている」と述べました。

江藤農水相が記者団に謝罪している様子さらに参議院決算委員会でも「『コメを買ったことはない』と言ったのは実は間違いで、先週も近所のスーパーで買ったばかりだ」と釈明。

「なかなかコメが手に入らず、ご苦労されている方々にとって私のような立場にある人間がコメがいっぱいあると言ったことで、非常に嫌な思いをされたことについて、発言は不適切だったと思っている」と謝罪しました。

同日夕方には石破茂首相と会談し、「石破総理大臣から、今回の私の発言は消費者の方々に対しても生産者の方々に対しても大変不適切であると、大変厳しくお叱りをいただいた」と報告しています。

石破首相の対応と政権への影響

石破茂首相は19日、江藤農水相を首相官邸に呼び出して厳重注意。「大変不適切だ」と叱責しつつも、続投を指示しました。

しかし、SNSでは江藤氏への批判が収まらず、テレビ各社も集中的に報道。政権内では「続投はもう厳しい」との見方が広がりました。

石破茂首相が記者団に対応している様子特に、公明党の西田実仁幹事長が「発言は極めて不適切。国民にしっかり寄り添うべきだ」と苦言を呈したことで、与党内からも批判の声が上がりました。

さらに、立憲民主党など野党5党の国会対策委員長が20日に会談し、江藤氏の更迭を石破首相に求めることで一致。首相が応じなければ、不信任決議案提出も検討するとしました。

これを受けて、石破首相は江藤農水相の更迭に向けて調整を始めたとの報道が出ています。

今後の展開と政治的影響

江藤農水相の更迭が現実となれば、昨年10月に発足した石破政権で不祥事による初の閣僚辞任となります。

特に、この夏に控える参院選への影響は避けられません。コメ価格高騰という国民生活に直結する問題で、政権の対応が後手に回った印象は拭えないでしょう。

与党内からも「19日に官邸に呼んだ時点で判断できた」との批判が出ており、石破首相の危機管理能力も問われています。

江藤農水相の「コメ買ったことない」発言は、単なる失言にとどまらず、国民の食生活への配慮を欠いた発言として記憶に残りそうです。政治家の言葉の重みを改めて考えさせられる出来事となりました。

あなたはこの問題をどう思いますか? 政治家の発言と責任について、考えてみる機会かもしれませんね。

今回の江藤農水相の発言問題は、コメ価格高騰という社会問題の中で起きただけに、国民の反発は大きく、政権への打撃も避けられない状況です。石破政権にとって初の閣僚更迭となる可能性が高まっており、夏の参院選への影響も懸念されています。政治家の言葉の重み、そして国民感情への配慮の大切さを改めて教えてくれる出来事といえるでしょう。

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