葉山に移住して14年。女優・板谷由夏さんが紡いできた自然と共に生きる暮らしは、多くの人の憧れです。都心から約1時間という好立地でありながら、豊かな自然に囲まれた葉山での日々は、彼女と家族にどんな変化をもたらしたのでしょうか？
福岡から上京し、忙しい都会での生活を送っていた板谷さん。そんな彼女が選んだのは、神奈川県三浦半島に位置する葉山町での暮らし。今回は、板谷由夏さんの葉山での14年間の軌跡と、そこで見つけた新たな生活の価値についてご紹介します。
都会から葉山へ – 移住のきっかけ
板谷由夏さんが葉山に移住したのは、約12年前のこと。当時は中古の一戸建てを購入し、自分好みにリフォームしたそうです。
「福岡から上京して、25歳くらいの時は東京・三宿に住んでいました。その頃は毎日のようにお気に入りのレストランカフェバー『Kong Tong』に通い、夕焼けを見ながらお酒を飲む生活を送っていたんです」
そんな都会での生活から、なぜ葉山への移住を決めたのでしょうか。
「結婚して子どもが生まれたことで、自然の中で子育てをしたいという思いが強くなりました。葉山は都心から電車で約2時間、車なら1時間程度で行ける距離。仕事と自然豊かな暮らしを両立できる場所として選びました」
葉山での暮らし – 自然と共に生きる日常
葉山町は、三浦半島の西北部に位置する人口約3万人の町。相模湾に面したビーチが連なる湘南エリアの東端にあり、海だけでなく緑豊かな自然に囲まれています。
板谷さんの自宅は高台にあり、海を一望できる場所だそうです。庭には多くの植物が植えられ、まるで植物園のよう。家庭菜園もあり、子どもたちと一緒に新鮮な野菜を収穫する喜びも味わっています。
「仕事がオフの日には、子どもたちが学校に行った後、庭のベンチに腰掛けてお花を見ながらコーヒーを飲んだり、一人でのんびり読書をしたり。疲れたらお庭のハンモックにゆられながらお昼寝をしたりして過ごしています」
都会では味わえない、ゆったりとした時間の流れ。それが葉山暮らしの魅力の一つなのでしょう。
夏には子どもたちと一緒に近くの一色海岸で海水浴を楽しむこともあるそうです。自宅から海まで歩いていける環境は、都会では得られない贅沢な日常です。
葉山暮らしのメリットとデメリット
葉山での暮らしには、多くの魅力がある一方で、都会とは異なる不便さもあります。板谷さんが感じる葉山暮らしのメリットとデメリットを見てみましょう。
メリット
「何といっても自然環境の豊かさですね。子育てには抜群の環境です。海や山に囲まれて、四季折々の自然を感じながら暮らせることは、子どもたちにとっても大きな財産になっていると思います」
また、都心からのアクセスの良さも葉山の大きな魅力です。仕事で都内に行く必要がある時も、無理なく通えるという点は、働きながら自然の中で暮らしたい人にとって重要なポイントです。
デメリット
デメリット「スーパーやコンビニが少なく、物価が高いのはデメリットかもしれません。また、葉山町には鉄道がないので、交通手段はバスか車に限られます」
都会の便利さに慣れた人にとっては、こうした不便さが気になるかもしれません。しかし、板谷さんはそれも含めて葉山の暮らしを楽しんでいるようです。
葉山での子育て – 自然が育む豊かな感性
板谷さんにとって、葉山移住の大きな理由の一つが子育て環境でした。自然豊かな環境で育つ子どもたちは、どのような変化を見せているのでしょうか。
「子どもたちは自然と触れ合うことで、季節の変化に敏感になりました。春の新芽、夏の海、秋の紅葉、冬の星空…四季折々の自然の美しさを肌で感じています」
また、広いお庭では親しい友人たちを招いてバーベキューをしたり、子どもたちが水遊びに夢中になったりと、家族の絆を深める場にもなっているそうです。
「家庭菜園で育てた野菜を収穫する喜びも大きいですね。食べ物がどのように育つのかを実際に見ることで、子どもたちの食への関心も高まりました」
都会では得られない経験が、子どもたちの感性を豊かにしているようです。
葉山移住を考える人へのアドバイス
板谷さんの葉山での暮らしに憧れ、移住を考える人も多いでしょう。そんな人たちへのアドバイスを紹介します。
「まずは短期滞在から始めてみるといいと思います。季節によって葉山の表情は大きく変わります。夏だけでなく、オフシーズンの静かな葉山も体験してみてください」
また、交通手段の確保も重要なポイント。葉山には鉄道がないため、車があると生活の幅が広がります。
「仕事との両立を考えるなら、リモートワークがどの程度可能かも事前に確認しておくといいですね。私は撮影などで都内に行くことも多いですが、それ以外はなるべく葉山で過ごすようにしています」
まとめ – 板谷由夏さんが見つけた葉山での幸せ
都会の喧騒を離れ、自然豊かな葉山で14年の歳月を重ねてきた板谷由夏さん。そこで見つけたのは、ゆったりとした時間の流れと、家族との深い絆でした。
仕事を続けながらも、自然と共に生きる暮らしを選んだ彼女の選択は、これからの生き方や働き方を考える上で、多くの人にとって一つの指針となるのではないでしょうか。
葉山という場所が持つ魅力と、そこで紡がれる日々の物語。板谷由夏さんの葉山暮らしは、これからも続いていきます。
